台本から動画を生成する MulmoCast アプリをリリース|AI Short Film Fes 2025開催決定

生成AIを活用した新しいコンテンツ制作プラットフォーム「MulmoCast」のデスクトップ版アプリをリリースしました。あわせて、AIと人間の協働による映像表現の未来を探るイベント 「AI Short Film Fes 2025」 の開催も決定しました。本記事では、MulmoCastの概要と映画祭の詳細について紹介します。

MulmoCast(マルモキャスト)とは

MulmoCastは、AIと人間が協働してコンテンツを作るための、マルチモーダル・プレゼンテーションツールです。従来のプレゼンや動画制作は、素材準備や編集作業に多くの時間を要していました。ユーザーが台本を書くように指示を出すだけで、AIが画像や音声を組み合わせて動画を生成します。

その中心にあるのが、AIのための台本 MulmoScript(マルモスクリプト) です。映画の台本のように、構成やナレーション、使用する画像をJSON形式で記述します。MulmoCastはこの台本をもとに映像や音声を生成し、誰でも数分でAIコンテンツを制作できる環境を提供します。

MulmoCastの開発は2025年4月に始まり、CLI版に続いて10月にはデスクトップ版をリリース。現在も進化を続けています。

MulmoCast公式サイトからダウンロード可能です。

https://mulmocast.com

MulmoCast の開発背景や思想については、中島聡とTECH WORLDさんによる対談動画で詳しく語られています。

https://www.youtube.com/watch?v=c0Myib4ok7c

AI Short Film Festival 2025

開催趣旨

生成系AIの急激な進化により、これまで高価な機材や多くの手間が必要だった映像制作のハードルが、劇的に下がり始めました。

いま、誰もが自分の言葉や発想をもとに映像を生み出せる。まさに「コンテンツ制作の民主化」の時代が到来しています。さらにその先には、AIが人の感情や意図を理解し、たった一人の人が一度だけ見るための映像を作り出せるような、「個人のためのオンデマンド・コンテンツ」の時代が待っています。MulmoCastは、そんな新しい創作の形を体験できるツールです。

そして本フェスティバルは、その時代の到来を自ら体験し、歓迎し、祝うためのお祭りとして開催されます。AIと人間が協働して生み出す映像表現の未来を、ともに探り、楽しみ、世界へ広げていきましょう。

イベント概要

応募期間: 2025年10月下旬〜11月30日(土)
結果発表: 2025年12月13日(土)昼(YouTubeライブ予定)

応募テーマ

MulmoCastで生成した映像(30秒〜3分程度)。
ショートドラマ、ドキュメンタリー、広告風、詩的映像などテーマは自由です。
あなたが「AIで作ってみたい」と思う映像を投稿してください。

賞・部門

AIを活用して制作された多様な映像表現を対象に、ビジュアル、アニメーションなど複数の部門を設けています。各賞はそれぞれ異なる視点からAI映像の魅力を評価します。受賞者には副賞として賞金も贈られます。

詳細は公式イベントページをご覧ください。

https://www.mag2.com/events/ai-film-fes2025/

おわりに

MulmoCastは、専門的なスキルや高価な機材がなくても、AIとの対話を通じて誰もが映像を生み出せるツールです。

「AI Short Film Festival 2025」は、その可能性を体験し、AIと人間が協働して生み出す映像表現の“新しい第一歩”となるイベントです。ぜひ MulmoCast を通じて、あなたの創造力を映像という形で表現してみてください。

参考リンク