「目的意識を持てない人」は、AI時代に急速に置き去りにされる
2025年12月16日
これは厳しい意見だが、避けて通れない現実である。 AIの進化によって、ソフトウェア開発の現場のスピードは劇的に向上した。 プログラマは、従来の実装領域にとどまらず、PMやデザイナーの領域にまで踏み込めるようになった。 一方で、PMやデザイナーがコードを書き、実装まで担うケースも珍しくなくなっている。 さらに顕著なのは、ジュニア層の変化だ。 経験年数に関係なく、思考のキレがあり、目的を自分で定義
「締め切り」は信用そのものだ――バッファを奪う“締切遅延社会”の構造
2025年12月11日
仕事には必ず締め切りがある。しかし、現実には「締め切りを過ぎても交渉すればなんとかなる」「実際なんとかなってきた」という経験則を持つ人が少なくない。そのため、締め切りに間に合わせないことに抵抗が薄れ、過ぎてから連絡し、そこで初めて動き始める――そんな光景は珍しくない。 中には「締め切りは少し過ぎても大丈夫」とアドバイスする人までいる。だが、立場が変わり、自分が締め切りを設定する側になると、その認
人事権こそが権力か?
2025年11月8日
AI 時代、ビジョンとチームこそが社会を動かす 「権力と人事権」の関係を扱った問題は、度々、大学入試の歴史問題で問われる内容です。高校生がそのロジックを自然と理解できるほど、日本社会において“人事=権力”という認識は深く浸透している。それは恐ろしいほどに当然視されている。 だが、人事権こそが組織や社会を前進させる原動力なのか――。 ■ 「人事がすべて」だった日本
トップが「ライフワークバランス」を捨てる宣言をしたり、多くの経営者が996に賛同する件について
2025年11月2日
近年、「996(朝9時〜夜9時、週6日労働)」や「ライフワークバランスなんていらない」という主張が、首相や経営者層の言葉として話題になることがあります。多くの経営層の人から共感の声も聞きます。 しかし、これらの発言を無批判に受け止めるべきではありません。 なぜなら 経営者と従業員は、そもそも立場も責任も役割も違うからです。 ■ 経営層は従業員とは違う存在 経営層は「従業員」ではありません。