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10件の記事

DXってなんだか理解している?

DXってなんだか理解している?

2025年12月14日

― 定義をずらした瞬間に、議論は壊れる 近年、日本では「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉が氾濫している。 企業の中期経営計画、行政資料、補助金の説明文。 そこには必ずと言っていいほどDXという単語が登場する。 しかし、その使われ方を冷静に見ていくと、強い違和感を覚える。 それは、本当にDXなのか。 海外で語られてきたDXの例 DXという言葉が現実の意味を持って語られ

blog note DX
なぜ 成長する大企業は、自社研究所よりスタートアップを買うのか――そして、天才たちが“バイアウトのために人生を賭ける時代”が始まった

なぜ 成長する大企業は、自社研究所よりスタートアップを買うのか――そして、天才たちが“バイアウトのために人生を賭ける時代”が始まった

2025年12月7日

1. かつて大企業は「内製R&D」で世界を獲っていた 20世紀の産業競争において、勝敗を決めていたのは自社研究所だった。 製薬:新薬は自社ラボで生む 化学:新素材は自前で開発 電機:新デバイスは社内研究所発 大企業=研究機関であり、 研究テーマを決めるのも、予算を持つのも、すべて企業側だった。 この時代、研究者のキャリアのゴールは明確だった。 「論文 → 評価 → 昇

blog note スタートアップ
半導体は「日本がいちばん得意な産業」なのになぜ日本発の“100兆円企業”は生まれないのか

半導体は「日本がいちばん得意な産業」なのになぜ日本発の“100兆円企業”は生まれないのか

2025年12月2日

生成AIブームで、世界は再び「半導体の時代」に入った。 クラウド事業者やビッグテックは、巨額の資金を投じてデータセンターとAI向け半導体を増産し、TSMC、サムスン、NVIDIAといった企業の時価総額はいずれも世界トップクラスに並んでいる。 一方、日本。 1980年代には世界シェア4〜5割を誇った半導体大国は、今やロジックやメモリといった「完成品チップ」の分野では主役ではない。 しかし、それで

blog note 半導体産業
🌏 ITの巨人たちの興亡史 ─ 無敵に見えた企業も、なぜ消えていくのか

🌏 ITの巨人たちの興亡史 ─ 無敵に見えた企業も、なぜ消えていくのか

2025年12月1日

― Apple と Microsoft はなぜ生き残ったのか、そして AI 時代の未来へ ― IT の歴史を振り返ると、胸がザワつく瞬間に何度も出会います。 「あの企業は絶対に倒れないだろう」と思っていた存在が、気づけば市場から姿を消していた。 しかもそれは、ちょっとしたベンチャー企業の話ではありません。 アメリカの株式市場で何兆円という時価総額を持ち、新聞の株価欄に連日載っていたような“世界

blog note IT史
AI時代の秩序はすでに動き始めている ―「トークンファクトリー」が世界を変える理由

AI時代の秩序はすでに動き始めている ―「トークンファクトリー」が世界を変える理由

2025年11月16日

世界のハイパースケーラー(Google、Amazon、Microsoft、Meta、OpenAI など)は、ビリオン単位の投資を続け、ギガワット級の発電所と並列で稼働する巨大なトークンファクトリー(LLMクラスタ)を構築している。 もはや従来のデータセンターの延長ではなく、「計算を生み出すための発電所」と「トークンを生むための工場」が並列化されている状態だ。 この流れは、多少の株価調整や景気の浮

blog note AI
AIでは大企業よりも小さなチームが有利

AIでは大企業よりも小さなチームが有利

2025年11月6日

はじめに ChatGPT の登場から数年。AIは文章生成だけでなく、リサーチ・設計・企画・資料化・動画・音声・プロトタイプ作成まで担う“実務エンジン”になりました。ここまで来ると、AI革命は「個人や中小企業が便利になる」という話で終わりません。 仕組み化し、サービス化し、無限にスケールできる企業が、丸ごと市場を取りに行ける時代になったということです。 AIは多方向に進化し続ける AI(LL

blog AI スタートアップ
破壊的イノベーションは「異常」から始まる

破壊的イノベーションは「異常」から始まる

2025年9月17日

「まずは顧客にヒアリングしよう」「カスタマージャーニーを描こう」── 新規事業やスタートアップの世界では、いまや常識となったアプローチです。 確かにそれは、既存顧客のニーズをよりよく満たす連続的(持続的)イノベーションにおいては有効です。しかし歴史を振り返ると、本当に世の中を変えたサービスは、顧客に聞いても決して生まれなかったのです。 「欲しいですか?」と聞かれても、誰も欲しいとは言わなかっ

blog イノベーション プロダクト
Productについて

Productについて

2023年9月10日

プロダクト開発におけるアイデアの価値とフィードバックの重要性を解説。アイデアだけでは価値がなく、実現することに価値があると強調。早く失敗し、客観的な数値で評価する重要性、真剣に使ってくれるユーザーの意見を重視すべき理由、条件付きで使うという人の意見は聞く必要がない理由など、プロダクト開発の本質的な考え方を紹介しています。

プロダクト開発 スタートアップ アイデア
衰退していく日本のテレビ業界について語る

衰退していく日本のテレビ業界について語る

2022年4月13日

フジテレビの年収が2000万円から700万円に下落した背景を通じて、日本のテレビ業界の衰退を分析。ホリエモンによる買収未遂事件が日本社会に与えた影響、既得権益の保護が招いた「失われた30年」、そしてGAFAのような革新的企業が生まれない日本の構造的問題について、業界関係者との対話を交えて議論します。

discussion メディア 日本経済
起業家と現実歪曲空間

起業家と現実歪曲空間

2021年8月19日

Elon MuskがSteve Jobsと同様に持つ「現実歪曲空間」の力について考察。大きな夢を持ち、それを信じ、他者に伝染させる力こそが、カリスマ性を持ったリーダーになる秘訣。起業家にとって重要な3つの教訓:無理だと思われる大きな夢を持つこと、その実現を信じること、熱く語り伝染させる力を持つこと。VCが創業者の人となりを重視する理由を解説。

essay 起業 リーダーシップ