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47件の記事

「Slackを導入したいので、説明に来てもらえませんか?」

「Slackを導入したいので、説明に来てもらえませんか?」

2025年12月26日

Slackが出始めたころ、導入を勧めた相手からこんな返事が返ってきた。 「Slackを導入したいので、説明に来てもらえませんか?」 正直に言えば、こう思った。 いや、まずは勝手に使えよ。 Slackに限らず、多くのSaaSは無料で試せる。 アカウントを作って、触って、失敗してみればいい。 それだけで「何ができて、何ができないか」は大体わかる。 それなのに、最初から「説明」を求める。 これは

blog note SaaS
なぜ日本企業はSaaSで米国に勝てないのか

なぜ日本企業はSaaSで米国に勝てないのか

2025年12月26日

――導入側と提供側が作り上げた「自己強化ループ」 日本でもSaaS(Software as a Service)は広く普及した。会計、人事、営業管理、顧客対応など、多くの業務がクラウド型のソフトウェアで支えられている。 それにもかかわらず、日本発のSaaS企業が世界市場で存在感を示している例は限られ、またSaaSを導入する側の日本企業も、米国企業ほど競争力を引き出せていない。 この差はしばしば

blog note SaaS
人生を「日本の大手VC型」で設計してはいけない

人生を「日本の大手VC型」で設計してはいけない

2025年12月25日

日本の大手VCに多い投資スタイルがある。 すでに事業が見えている 上場しやすく、説明しやすい 2〜3倍を確実に狙える 失敗しても株の買い取り条項でリスクはほぼゼロ 合理的で、効率的で、コスパがいい。 だが、もし人生をこの発想で設計し始めたら、それはかなり危険だ。 リスクを取らない人生は「関係」を失う この投資スタイルを人生に当てはめると、こうなる。 見返り

blog note philosophy
無名カードの挑戦@AITs名刺トレカ

無名カードの挑戦@AITs名刺トレカ

2025年12月24日

名刺交換という儀式に、疑問と違和感を持ったのがきっかけです。「肩書き」「経歴」ってその人を知るためには、必要ないんじゃないか?多くのビジネスシーンで行われる伝統文化のような儀式ではありますが、正直まったくワクワクしません。それよりも、「実はこんな強みがあります✨️」「なんだコレ~!?」って思える名刺の方が、よっぽど記憶に残るし、価値も出る…はず笑

blog innovation AI
ムーアの法則が示した「健全なデフレ」

ムーアの法則が示した「健全なデフレ」

2025年12月24日

ムーアの法則は、 「半導体の集積密度(トランジスタ数)が18ヶ月〜2年で約2倍になる」 という、極めて珍しい経済現象を約50年にわたって現実にしてきた。 その異常さは、起点を1970年代後半に置くと、よりはっきりする。 たとえば Apple II(1977年) を例にすると、 CPU:MOS Technology 6502 クロック周波数:約 1MHz トランジスタ数:約

blog note economics
余計な心配をして、何もしない人の話

余計な心配をして、何もしない人の話

2025年12月22日

SNSをやりましょう、と提案すると、だいたい決まって返ってくる言葉がある。 「炎上したら怖いじゃないですか」 「家族がいるので、炎上はちょっと……」 正直、これを聞くたびに内心で思う。 その心配、どこから来た? と。 一般人が何を書いても、まず炎上しない まず、事実から確認しよう。 一般人が、普通のことを書いて、普通に発信して、 炎上する確率はほぼゼロ です。 本当に、ほぼゼロ。 む

blog note SNS
経済に「目覚めた人」が増えたのは良い。でも…

経済に「目覚めた人」が増えたのは良い。でも…

2025年12月19日

ここ数年、TwitterやYouTubeのおかげで、経済の話をする人が一気に増えた。 これは間違いなく良い変化だと思う。 昔は「経済=専門家のもの」で、多くの人は最初から思考停止していた。 ただ、その代償として、少し厄介な現象も同時に起きている。 1. 「分かった気になる」設計が強すぎる SNSやYouTubeの経済コンテンツは、とにかく分かりやすい。 結論は強く、敵と味方は明確で、話は単

blog note 経済
AI時代における「理解」とは何か

AI時代における「理解」とは何か

2025年12月17日

AI時代の学びを迷わせない、たった一つの整理 ――「導出・公式・受験テクニック」を分けて考える AIが計算し、動画でいくらでも解説が見られる時代になりました。 その結果、「暗記はいらない」「学校の勉強はもう古い」という声も増えています。 一方で、こんな違和感を持つ人も多いはずです。 動画を見て分かった気はするけれど、説明はできない AIの答えは使えるが、正しいかどうか判断できない

blog note 教育
なぜ著名な投資家は「歴史」を学び、歴史を書き続けるのか

なぜ著名な投資家は「歴史」を学び、歴史を書き続けるのか

2025年12月16日

金融市場における短期的な価格変動は、政治的事件、スキャンダル、自然災害、あるいは市場参加者の感情といった偶発的要因に強く左右される。一方で、10年単位の長期的な資産価格や産業構造の変化は、歴史的に繰り返されてきた構造要因――信用循環、技術革新、人口動態、覇権国家の興亡――によって高い説明力を持つ。本稿では、ジム・ロジャーズ、レイ・ダリオをはじめとする著名投資家が、なぜ歴史を重視し、歴史書を書くに至

blog note 投資
「目的意識を持てない人」は、AI時代に急速に置き去りにされる

「目的意識を持てない人」は、AI時代に急速に置き去りにされる

2025年12月16日

これは厳しい意見だが、避けて通れない現実である。 AIの進化によって、ソフトウェア開発の現場のスピードは劇的に向上した。 プログラマは、従来の実装領域にとどまらず、PMやデザイナーの領域にまで踏み込めるようになった。 一方で、PMやデザイナーがコードを書き、実装まで担うケースも珍しくなくなっている。 さらに顕著なのは、ジュニア層の変化だ。 経験年数に関係なく、思考のキレがあり、目的を自分で定義

blog note AI時代
DXってなんだか理解している?

DXってなんだか理解している?

2025年12月14日

― 定義をずらした瞬間に、議論は壊れる 近年、日本では「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉が氾濫している。 企業の中期経営計画、行政資料、補助金の説明文。 そこには必ずと言っていいほどDXという単語が登場する。 しかし、その使われ方を冷静に見ていくと、強い違和感を覚える。 それは、本当にDXなのか。 海外で語られてきたDXの例 DXという言葉が現実の意味を持って語られ

blog note DX
「締め切り」は信用そのものだ――バッファを奪う“締切遅延社会”の構造

「締め切り」は信用そのものだ――バッファを奪う“締切遅延社会”の構造

2025年12月11日

仕事には必ず締め切りがある。しかし、現実には「締め切りを過ぎても交渉すればなんとかなる」「実際なんとかなってきた」という経験則を持つ人が少なくない。そのため、締め切りに間に合わせないことに抵抗が薄れ、過ぎてから連絡し、そこで初めて動き始める――そんな光景は珍しくない。 中には「締め切りは少し過ぎても大丈夫」とアドバイスする人までいる。だが、立場が変わり、自分が締め切りを設定する側になると、その認

blog note 仕事術
なぜ 成長する大企業は、自社研究所よりスタートアップを買うのか――そして、天才たちが“バイアウトのために人生を賭ける時代”が始まった

なぜ 成長する大企業は、自社研究所よりスタートアップを買うのか――そして、天才たちが“バイアウトのために人生を賭ける時代”が始まった

2025年12月7日

1. かつて大企業は「内製R&D」で世界を獲っていた 20世紀の産業競争において、勝敗を決めていたのは自社研究所だった。 製薬:新薬は自社ラボで生む 化学:新素材は自前で開発 電機:新デバイスは社内研究所発 大企業=研究機関であり、 研究テーマを決めるのも、予算を持つのも、すべて企業側だった。 この時代、研究者のキャリアのゴールは明確だった。 「論文 → 評価 → 昇

blog note スタートアップ
AI覇権を決める「DC構築力」と「クラウドOS」──バブル論では語れない文明的転換が始まった

AI覇権を決める「DC構築力」と「クラウドOS」──バブル論では語れない文明的転換が始まった

2025年12月6日

1980年代後半、日本の土地バブルは世界を震撼させた。 「東京23区の土地だけでアメリカ全土が買える」 そう語られたほど、実態を超えた価格がついたことは広く知られている。 しかしいま、同じように世界が驚くような“資産の集中”が再び起きている。 主役は土地ではなく、米国の大手AI企業だ。 Nvidia、Microsoft、Google、Amazon、OpenAI―― これら企業の時価総額や資金調

blog note AI技術
半導体は「日本がいちばん得意な産業」なのになぜ日本発の“100兆円企業”は生まれないのか

半導体は「日本がいちばん得意な産業」なのになぜ日本発の“100兆円企業”は生まれないのか

2025年12月2日

生成AIブームで、世界は再び「半導体の時代」に入った。 クラウド事業者やビッグテックは、巨額の資金を投じてデータセンターとAI向け半導体を増産し、TSMC、サムスン、NVIDIAといった企業の時価総額はいずれも世界トップクラスに並んでいる。 一方、日本。 1980年代には世界シェア4〜5割を誇った半導体大国は、今やロジックやメモリといった「完成品チップ」の分野では主役ではない。 しかし、それで

blog note 半導体産業
🌏 ITの巨人たちの興亡史 ─ 無敵に見えた企業も、なぜ消えていくのか

🌏 ITの巨人たちの興亡史 ─ 無敵に見えた企業も、なぜ消えていくのか

2025年12月1日

― Apple と Microsoft はなぜ生き残ったのか、そして AI 時代の未来へ ― IT の歴史を振り返ると、胸がザワつく瞬間に何度も出会います。 「あの企業は絶対に倒れないだろう」と思っていた存在が、気づけば市場から姿を消していた。 しかもそれは、ちょっとしたベンチャー企業の話ではありません。 アメリカの株式市場で何兆円という時価総額を持ち、新聞の株価欄に連日載っていたような“世界

blog note IT史
経歴に「その人のピーク」は現れる

経歴に「その人のピーク」は現れる

2025年11月30日

人の肩書やプロフィール欄を眺めていると、そこに“その人のピーク”がにじむことがある。 学生時代、情報系の学会の手伝いで、アメリカの国際会議のブースに立ったことがある。そこで来場者にアンケートを書いてもらったのだが、驚いたのはアメリカの大学に留学しているアジア系の学生たちの“攻め方”だ。 まだ修士課程の学生なのに、経歴欄に堂々と「202X年 PhD」と未来に予定を書いてくる。しかもそれが一人や二

blog note キャリア
SaaS導入から見える、日米の「意思決定とスピード感」の決定的な差

SaaS導入から見える、日米の「意思決定とスピード感」の決定的な差

2025年11月30日

SaaS導入の話をしていると、日米の企業文化の違いがものすごくよく見える。 アメリカの企業は、とにかくスピードが速い。担当者がサインアップし、合いそうならその日のうちに有料化し、翌週にはチーム全体に広げている。「とりあえず触ってみる」が完全に習慣化している。 一方、日本では慎重さと丁寧さが前面に出る。比較表を作り、担当部門に説明し、稟議を通し、契約書を締結し、請求書払いで進める。結果、導入まで

blog note SaaS
日本のスタートアップを静かに蝕む “ベンチャーデット依存” の構造

日本のスタートアップを静かに蝕む “ベンチャーデット依存” の構造

2025年11月27日

── EXITの小ささ、リビングデッド化、そして国内市場という天井について 最近、りそな銀行が「ベンチャーデットを3年間で1,000億円まで増やす」と発表した。ニュースだけ読むと「銀行がスタートアップを応援してくれるのは良いことだ」と感じるかもしれない。実際、資金調達の選択肢が増えるのは素直にありがたい。 ただ、これをもう少し引いて見ると、別の景色が見えてくる。 なぜ今、日本でベンチャーデッ

blog note スタートアップ
AI時代の秩序はすでに動き始めている ―「トークンファクトリー」が世界を変える理由

AI時代の秩序はすでに動き始めている ―「トークンファクトリー」が世界を変える理由

2025年11月16日

世界のハイパースケーラー(Google、Amazon、Microsoft、Meta、OpenAI など)は、ビリオン単位の投資を続け、ギガワット級の発電所と並列で稼働する巨大なトークンファクトリー(LLMクラスタ)を構築している。 もはや従来のデータセンターの延長ではなく、「計算を生み出すための発電所」と「トークンを生むための工場」が並列化されている状態だ。 この流れは、多少の株価調整や景気の浮

blog note AI
見返りを求めずに動くほうが、長期的には圧倒的に得をする

見返りを求めずに動くほうが、長期的には圧倒的に得をする

2025年11月15日

今の社会は「コスパ」「タイパ」の言葉が溢れ、 「時間はお金だ」「機会損失だ」 と効率ばかりが正義になっている。 でも実際に大物になった人の話を聞くと、 若いころに誰と組んだか、そのきっかけは驚くほど適当だ。 「飲み会で隣に座ったから」 「なんかノリが合いそうだったから」 「特に理由はなかったけど面白そうだった」 そんな偶然の積み重ねが、後から振り返ると人生を変えている。 合理的な計画よりも、

blog note 人間関係
到達できるゴールは設定しない方が良い。とてつもない目標を持つか、プロセスを楽しむべき

到達できるゴールは設定しない方が良い。とてつもない目標を持つか、プロセスを楽しむべき

2025年11月15日

なぜ「達成できる目標」は危険なのか 私たちは子どもの頃から、明確な目標を持つことが大切だと教えられてきました。「夢を持ちなさい」「目標に向かって努力しなさい」と。そして多くの人が、次のような目標を掲げます。 有名大学に合格する 自分の会社を起業する 株式上場を果たす オリンピックでメダルを獲得する これらは確かに素晴らしい成果です。達成すれば周囲から称賛され、自分自

blog note キャリア
「バズ」に支配される時代に ― メディアの“信頼”をどう見極めるか

「バズ」に支配される時代に ― メディアの“信頼”をどう見極めるか

2025年11月9日

■ 動画メディアは「新しい顔をした旧い仕組み」 YouTube・TikTok をはじめとする動画メディアは、派手で新しい媒体として語られがちだ。しかし、その構造は驚くほど古典的である。 収益源は「広告」か「課金」――結局はオールドメディアと同じ 地平に立っている。 尖った表現や過激な主張が目を引く一方で、彼らが実際に配信しているものはあくまで 大衆向けのコンテンツ。 本質的な正しさよりも、 “

blog note メディア論
人事権こそが権力か?

人事権こそが権力か?

2025年11月8日

 AI 時代、ビジョンとチームこそが社会を動かす  「権力と人事権」の関係を扱った問題は、度々、大学入試の歴史問題で問われる内容です。高校生がそのロジックを自然と理解できるほど、日本社会において“人事=権力”という認識は深く浸透している。それは恐ろしいほどに当然視されている。 だが、人事権こそが組織や社会を前進させる原動力なのか――。 ■ 「人事がすべて」だった日本

blog 組織論 人事
AI時代に勝ち残るための仕事術:情報を資産に変える6つの原則

AI時代に勝ち残るための仕事術:情報を資産に変える6つの原則

2025年11月6日

AI技術の進化が加速する今、個人や組織の競争力を決めるのは「情報がどれだけ整理されているか」「機械が利用できる形になっているか」です。 この記事では、AI時代に必須となる仕事術を6つの原則としてまとめました。技術的な内容も含まれますが、非エンジニアの方にもわかるように丁寧に説明していきます。 原則1:議論はチャットで行い、テキストとして残す なぜ会議ではダメなのか? 会議での議論は揮発し

blog AI 生産性
AIでは大企業よりも小さなチームが有利

AIでは大企業よりも小さなチームが有利

2025年11月6日

はじめに ChatGPT の登場から数年。AIは文章生成だけでなく、リサーチ・設計・企画・資料化・動画・音声・プロトタイプ作成まで担う“実務エンジン”になりました。ここまで来ると、AI革命は「個人や中小企業が便利になる」という話で終わりません。 仕組み化し、サービス化し、無限にスケールできる企業が、丸ごと市場を取りに行ける時代になったということです。 AIは多方向に進化し続ける AI(LL

blog AI スタートアップ
トップが「ライフワークバランス」を捨てる宣言をしたり、多くの経営者が996に賛同する件について

トップが「ライフワークバランス」を捨てる宣言をしたり、多くの経営者が996に賛同する件について

2025年11月2日

近年、「996(朝9時〜夜9時、週6日労働)」や「ライフワークバランスなんていらない」という主張が、首相や経営者層の言葉として話題になることがあります。多くの経営層の人から共感の声も聞きます。 しかし、これらの発言を無批判に受け止めるべきではありません。 なぜなら 経営者と従業員は、そもそも立場も責任も役割も違うからです。 ■ 経営層は従業員とは違う存在 経営層は「従業員」ではありません。

blog 働き方 労働問題
Why “内発的動機” Is All You Need

Why “内発的動機” Is All You Need

2025年10月30日

BootCampでもっとも重要なのは、参加者が「内発的動機」を持っているかどうかです。 内発的動機とは、給料や評価といった外部の報酬に左右されず、個人の内側から湧き上がる興味・関心・やりがい・達成感によって行動が生まれる状態を指します。 スキルや経験は、「内発的動機」があれば後からいくらでも身につけることができます。 一方で、学歴や職歴はあくまで過去の成果にすぎません。 なにかを作りたい、達成

blog 教育 モチベーション
Singularity Society 第3回 BootCamp 中間発表

Singularity Society 第3回 BootCamp 中間発表

2025年10月28日

シンギュラリティ・ソサエティは「未来の創造者」たちのネットワーク作り・プロトタイプ作成・ビジネス設計・起業の場を提供することを目的としています。 2023年に開始した、内発的動機を持つ主にエンジニアの参加者により、約1年間でアプリケーションやサービスをゼロから立ち上げることを目指す、長期型のインキュベーションプログラムがSingularity Society BootCampです。BootCam

blog bootcamp 中間発表
見えている株価バク上がりのシグナルに気づけ:Google、AWS、そしてGPUの時代

見えている株価バク上がりのシグナルに気づけ:Google、AWS、そしてGPUの時代

2025年10月20日

2000年代前半:Google広告で個人も企業も変わった 2000年代初頭、Google AdSenseの登場で、個人がネット上で数万円の広告収入を得る時代がやってきた。ブロガーや個人サイト運営者は「うっほー!」と喜び、自宅のパソコンで稼げることに熱狂していた。だが一方で、企業はまったく別のスケールで動いていた。 数千万円、時にはAmazonのように億単位の広告費を投じ、トラフィックとブランドを

blog 投資 テクノロジー
AIが「人件費の構造」を変える時代、プログラマー起業家が狙うべき市場

AIが「人件費の構造」を変える時代、プログラマー起業家が狙うべき市場

2025年10月13日

AIが真に置き換えるのは「職業」ではなく、「人件費の構造」である。つまり、人件費の比率が高く、マニュアル化しやすい領域から順にAI化が進む。 この構造変化は、単なる労働代替ではなく、巨大な新産業の再配置だ。プログラマーがスタートアップとして参入するなら、AIによる“人件費再編”を見抜くことが勝負を分ける。 1️⃣ 置き換えられるのは「人件費の比率が高い仕事」 AI導入の動機は単純だ。人件費

blog AI スタートアップ
ユーザヒアリングに頼りすぎていませんか?

ユーザヒアリングに頼りすぎていませんか?

2025年9月17日

―「声」を鵜呑みにせず、行動で確かめるという発想 新しいサービスや機能を考えるとき、まず最初に「ユーザヒアリング(ユーザーインタビュー)をやろう」となることが多いと思います。実際、ユーザの声を聞こうとする姿勢はとても大切です。 ただし、ヒアリングに頼りすぎるのは危険です。人は聞かれると「何か答えなくちゃ」と思い、つい本音とは違うことを口にしてしまうからです。今回は、ユーザヒアリングの欠点と限界

blog UX プロダクト開発
破壊的イノベーションは「異常」から始まる

破壊的イノベーションは「異常」から始まる

2025年9月17日

「まずは顧客にヒアリングしよう」「カスタマージャーニーを描こう」── 新規事業やスタートアップの世界では、いまや常識となったアプローチです。 確かにそれは、既存顧客のニーズをよりよく満たす連続的(持続的)イノベーションにおいては有効です。しかし歴史を振り返ると、本当に世の中を変えたサービスは、顧客に聞いても決して生まれなかったのです。 「欲しいですか?」と聞かれても、誰も欲しいとは言わなかっ

blog イノベーション プロダクト
読書のすすめ──「わかった気」から抜け出すために

読書のすすめ──「わかった気」から抜け出すために

2025年9月13日

「動画で学ぶ時代」と言われるけれど 今は「テキストより動画で学ぶ時代だ」とよく言われます。短く要点を伝える解説動画や、言語化のうまい人によるノウハウ動画が人気です。たしかに見終えた直後は“わかった気”になれるし、最近は本ですら、それらをまとめたダイジェスト的な内容が売れています。 でも──原著を読んでいる人はどれくらいいるでしょうか。 簡略化は、情報量を削る 難しい内容をわかりやすく伝える

blog 読書 学習法
舶来ツール依存から、自分たちのプロダクト創出へ ──「使う」から「つくる」へ、文化を変える決意──

舶来ツール依存から、自分たちのプロダクト創出へ ──「使う」から「つくる」へ、文化を変える決意──

2025年9月13日

序章:Rubyが示した、日本の可能性 Rubyは日本で生まれました。日本でも一部の感度の高い開発者の間ではとても評価が高く、注目されていましたが、爆発的な普及とまではいっていませんでした。 しかし世界で注目を浴びたのは、Ruby on Railsが米国で爆発的に普及してから――海外で成功して逆輸入される形で再発見されたのです。 つまり、日本発の技術はもともと世界に通用する力を持っていたというこ

blog エンジニア文化 プロダクト開発
ベンチャー起業と受託ビジネス

ベンチャー起業と受託ビジネス

2025年9月11日

ベンチャーと受託 ― VCが本来果たすべき役割 以前、VCキャピタリストを名乗るTwitterアカウントが「ベンチャーも受託をやるべきだ」と発言しているのを見かけた。正直、それを読んで違和感を覚えた。なぜなら、本来VCは、受託ビジネスを推奨するどころか、むしろやめさせる立場にあるからだ。 ベンチャーとスモールビジネスの違い ベンチャーとは、まだ存在しない市場やサービスに挑み、急成長を目指す

blog スタートアップ VC
オートクチュールか、ユニクロか?日本のIT産業が弱い理由は“オーダーメイド信仰”にある

オートクチュールか、ユニクロか?日本のIT産業が弱い理由は“オーダーメイド信仰”にある

2025年9月10日

ソフトウェア開発の世界は、しばしば「オートクチュール」と「ユニクロ」にたとえることができます。 一着ずつセレブのために仕立てられるオートクチュールのように、顧客の要望を丁寧に聞き取り、ゼロから作り上げるシステム。一方で、既製服として市場に並ぶプレタポルテ(量産品)、大量生産と効率化を極めたファストファッションとしてのユニクロのように標準化された部品を組み合わせ、大量に提供される均一なサービス。あな

blog IT産業論 ソフトウェア開発
ベンチャー企業で働くということ

ベンチャー企業で働くということ

2025年8月8日

ベンチャー企業で働くというのは、とてもワクワクすることでもあり、同時に大きなチャレンジでもあります。夢やアイデアを形にする会社で、自分の力を試すチャンスでもありますが、そこには「普通の会社」とはちがう特徴があります。 ベンチャー企業ってどんな会社? ベンチャー企業とは、新しいアイデアや技術を使って、世の中に新しい価値を生み出そうとする会社です。まだできたばかりだったり、小さな規模で始まっていた

blog キャリア ベンチャー
非同期コミュニケーションの本質的なコスト:「Σ(delay)」の正体を理解する

非同期コミュニケーションの本質的なコスト:「Σ(delay)」の正体を理解する

2025年7月17日

非同期コミュニケーションは、時間や場所に縛られず、自由なタイミングでやり取りできる便利な手段です。Slack やチャット、メール、PRコメントなど、現代の仕事においては欠かせない存在となっています。 ですが、ここに1つの誤解があります。 「非同期=返信はいつでもいい」ではない。むしろ、非同期だからこそ、 メッセージを見たタイミングで、“すぐに” 返信することが重要です。 なぜなら、非同期

blog コミュニケーション 生産性
なぜ僕らが今Raycast日本コミュニティをやるのか?

なぜ僕らが今Raycast日本コミュニティをやるのか?

2025年5月5日

はじめに はじめまして、Raycast日本コミュニティの矢野です。 最近、Singularity Societyのコミュニティパートナーとして認定いただいたご縁で、この記事を書かせていただいています。 なぜ僕たちがRaycast日本コミュニティを立ち上げたのか。 この記事では、その背景にある想いやストーリーをお伝えできればと思います。 僕自身これまで、文学、映画、音楽、ゲームなど、様々な

rjc blog Raycast
なぜ日本にはGitHubが生まれなかったのか?──OSSと資本、そして“職業としての開発者”の未来

なぜ日本にはGitHubが生まれなかったのか?──OSSと資本、そして“職業としての開発者”の未来

2025年4月17日

2008年、米サンフランシスコで生まれたGitHubは、最初はたった3人の開発者による小さな週末プロジェクトだった。しかしそのアイデア──「誰もが自由にコードを共有し、議論し、貢献できる場を作る」──は、オープンソースの精神と見事に共鳴し、瞬く間に世界中のエンジニアに広がった。 収益はゼロ。それでも、彼らは資金を得た。2012年、Andreessen HorowitzはシリーズAとして1億ドルを

blog OSS GitHub
なぜ日本にはGitHubが生まれなかったのか?──OSSと資本、そして“職業としての開発者”の未来

なぜ日本にはGitHubが生まれなかったのか?──OSSと資本、そして“職業としての開発者”の未来

2025年4月17日

2008年、米サンフランシスコで生まれたGitHubは、最初はたった3人の開発者による小さな週末プロジェクトだった。しかしそのアイデア──「誰もが自由にコードを共有し、議論し、貢献できる場を作る」──は、オープンソースの精神と見事に共鳴し、瞬く間に世界中のエンジニアに広がった。 収益はゼロ。それでも、彼らは資金を得た。2012年、Andreessen HorowitzはシリーズAとして1億ドルを

rjc blog OSS
なぜ契約は「起業家の知性」を問う試金石なのか

なぜ契約は「起業家の知性」を問う試金石なのか

2025年4月14日

――創業時に“友情”で分けた株式が、企業の命運を左右する理由 日本ではビジネスにおける契約を、形式的な手続きや信頼関係の“代用品”と見る傾向がいまだ根強い。しかし、特にスタートアップのように「急成長か撤退か」が問われる環境では、契約の有無が事業の成否を左右することさえある。 契約とは「信頼の欠如」ではなく、「不測の事態」への備えである 契約を交わすという行為は、信頼していないからではない。

blog 法務 契約
スタートアップと中小企業──「成長か、撤退か」の選択を迫られるベンチャーの本質

スタートアップと中小企業──「成長か、撤退か」の選択を迫られるベンチャーの本質

2025年4月14日

すべての企業が“スタートアップ”を目指すべきではない。成功の定義は、資金調達と成長スピードにより大きく異なる。 国内外で「スタートアップ熱」が高まっている。新たな技術、新たな価値観を背景に、起業の裾野が広がるのは歓迎すべき流れだ。しかし、スタートアップと中小企業の違いを理解せずに語られることも少なくない。とくに、「スタートアップ=ベンチャー=中小企業」という単純な認識は、起業家自身にも、投資家に

blog スタートアップ VC
🔬「未来を作るのは俺たちだ」と本気で信じてる人へ。

🔬「未来を作るのは俺たちだ」と本気で信じてる人へ。

2025年4月11日

「誰が人類を進化させてきたのか?」 この問いに、あなたはどう答えるだろうか。 国家を動かす政治家? 莫大な資金を動かす経営者? あるいは歴史を変えた英雄や思想家かもしれない。 もちろん、彼らの役割は大きい。 でも—— 本質的に人類を“次のステージ”に押し上げてきた存在は、別のところにいる。 それは、 科学者と技術者たち。 🔝人類を変えてきたのは「知恵」と「道具」 火を操り、道具を作

blog innovation history
求む。クレイジーなギーク。

求む。クレイジーなギーク。

2025年4月11日

Singularity Societyは、テクノロジーギークによって立ち上げられた組織です。私たちはエンジニアにフォーカスしています。 優れたエンジニアは、新しい技術の本質を見抜き、それを使って未来を描くことができます。その未来は、10年後かもしれませんし、100年先かもしれません。 パーソナルコンピュータが登場したとき、インターネットが普及し始めたとき、ディープラーニングが実用化されたとき、そして生成AIが生まれたとき。 そ

blog 採用 エンジニア
「火星に行く」と言ったら笑うか?──でも、ビジョンはそれくらいでいい。

「火星に行く」と言ったら笑うか?──でも、ビジョンはそれくらいでいい。

2025年4月10日

私が、「よし、火星に行くロケットをつくるぞ!!」と言い始めたら、あなたはどう思うでしょう?気が狂ったか、冗談だと思うかもしれません。 でも、それをイーロン・マスクが言っているとしたらどうでしょう?なんとなく、できるかも……と感じるのではないでしょうか。 この“できるかも”を生み出すものこそが、ビジョンの力です。 イーロン・マスクの最初のビジネスを知っていますか? 彼の最初の起業は「Zip

blog ビジョン 起業