BootCampでもっとも重要なのは、参加者が**「内発的動機」を持っているかどうか**です。
内発的動機とは、給料や評価といった外部の報酬に左右されず、個人の内側から湧き上がる興味・関心・やりがい・達成感によって行動が生まれる状態を指します。
スキルや経験は、「内発的動機」があれば後からいくらでも身につけることができます。 一方で、学歴や職歴はあくまで過去の成果にすぎません。
なにかを作りたい、達成したい、解決したい、探求したい——
その人の内側から湧き出るエネルギーこそがもっとも重要です。
「内発的動機」があれば、取り組むべき目標・課題・直近タスク・不足しているものを自ら把握できるようになります。細かな例ですが、会社員であっても、隙間時間や朝・夜の時間を工夫し、自分のやりたいことに取り組む時間を生み出すようになります。
よく「どうやって時間を作るのですか?」と聞かれます。たとえば、毎朝5時に起きる習慣をつければ1億円もらえる、と言われたら、多くの人は迷わず実行し、スケジュールを調整するでしょう。
それと同じで、「絶対にやりたいこと」があれば、時間は自然と生み出せるものです。
「時間がない」と言いながら、飲み会の誘いには喜んで出かけてしまう——そんな人も多いのではないでしょうか。
「内発的動機」をどう持つかは、とても難しい問いです。
しかし、物事を自分ごととして捉え、大きな目標を掲げることは、そのきっかけになると思います。
「内発的動機」を持って行動している人は、質問の仕方も具体的になります。行動に基づいた質問になるからです。
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A・B・Cを試したが、うまくいかない
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Aを達成したいが、次に何をすべきかわからない
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Aを一緒に進められる人を探している
このように、次の行動が明確です。
また、「内発的動機」を持つ者同士は、分野が異なっていても、相手が真剣に取り組んでいるかどうかが自然と分かります。
だからこそ、互いに助け合い、異分野ならではの助言や協力が生まれます。