SNSをやりましょう、と提案すると、だいたい決まって返ってくる言葉がある。
「炎上したら怖いじゃないですか」
「家族がいるので、炎上はちょっと……」
正直、これを聞くたびに内心で思う。**その心配、どこから来た?**と。
一般人が何を書いても、まず炎上しない
まず、事実から確認しよう。
一般人が、普通のことを書いて、普通に発信して、炎上する確率はほぼゼロです。
本当に、ほぼゼロ。
むしろ、
-
誰にも見られない
-
いいねもコメントもつかない
-
投稿したことを自分だけが覚えている
これが現実。
それでも「炎上が怖い」と言う人は多い。
でも考えてみてほしい。
もし、あなたの投稿が炎上するなら、それは
-
多くの人に届き
-
感情を動かし
-
反応を引き出した
ということだ。
つまり、炎上する=注目を集めている=人の心に刺さる才能があるという状態。
炎上を狙って起こせるなら、それはもう才能だし、
狙ってできるなら、マーケターとして引く手あまたである。
普通は、誰にも見られない。### Webやアプリ開発でも同じ「ありえない心配」
この話、SNSに限らない。
Webサービスやアプリを作るときも、よくある。
「ユーザが一気に増えたら、サーバ負荷が…」
「問い合わせ対応が回らなくなったら…」
いや、ちょっと待ってほしい。
広告費、何億円かける予定ですか?
テレビCMでも打ちますか?
あなたは大企業ですか?
ほとんどの場合、最大の課題はただ一つ。ユーザが来ないこれだけ。
サーバが落ちる心配より、
問い合わせが殺到する心配より、誰にも使われない心配をしたほうが、100倍現実的だ。
「心配」はだいたい言い訳である
炎上、急激なユーザ増加、想定外のトラブル。
これらは一見「リスク管理」に見えるけれど、
実態はただの行動しないための言い訳だったりする。
-
失敗したくない
-
否定されたくない
-
評価される場に立ちたくない
だから、「起きもしない最悪の未来」を持ち出して、
何もしない理由を正当化する。
でも、はっきり言おう。
炎上するほど注目を集められるなら、
ユーザが爆発的に増えるなら、**あなたはもう天才の入口に立っている。**そこまで行ける人は、ほとんどいない。
まずは、何も起きない世界に飛び込め
現実はとても静かだ。
投稿しても反応はない。
サービスを出してもユーザは来ない。
世界は、あなたにほとんど関心を示さない。
だからこそ、安全だし、挑戦できる。
何も起きない場所で、
何も起きないことを恐れず、
まずは一歩、出してみればいい。
炎上を心配する必要はない。
急成長を恐れる必要もない。
そんな未来が来たら、そのとき考えればいい。
それがもし本当にできたなら――そのときは、胸を張ってこう言えばいい。「うまくいきすぎた。がんばった自分、えらい」と。
まずは、やろう。
心配するのは、少し先でいい。