Fully On-chain Generative Art
現在流通している多くのNFTはWebサーバやIPFSなどの分散ファイルシステムに画像を保存しているため、NFT提供者が保管しているWebサーバを解約する、あるいはIPFS上から画像ファイルが無くなると、NFTが参照している画像が消えてしまう問題点があります。
この問題点を克服するためには、Ethereumのブロックチェーンに画像データも保存することが必要となります。しかし、画像をブロックチェーンに保存しようとすると、そのデータが大きいほど、デプロイには莫大なコストが掛かります。このようなコストを削減するため、一般的には画像をドット絵にして保存するなど、簡単な画像のみがブロックチェーン上に保存されています。
クオリティの高い画像のNFT化にはこのような費用を削減するため、WebサーバやIPFSなどの分散ファイルシステムの保存し、ブロックチェーン上にはその画像のURLのみを保存するようになっています。結果、NFT提供者が画像を保管しているWebサーバを解約する、あるいはIPFS上から画像ファイルが無くなると、NFTが参照している画像が消えてしまうため、NFT所有者が購入したNFTのアートの恒久的な保有は担保されていません。
Fully On-chain Generative NFTは、この課題にスポットを当て、アニメーションの画像や、イラストレーションのような複雑な画像でもブロックチェーン上に安価に保存できるようにしました。一般的なURL参照型のNFTとは異なり、Fully On-chain Generative NFTは、ブロックチェーン上にNFTとして購入した画像そのものが存在するため、Ethereumが動作してればNFT購入者は、永続的にそのNFTアートを保有できます。
Fully On-chain Generative Art
Fully On-chain Generative Artは我々が開発したフルオンチェーンNFTの仕組みを使ったNFTコレクションを参照、mintできるサービスです。
https://fullyonchain.xyz/
フルオンチェーンにも関わらず、様々な表現のNFTがあることがわかります。
楕円や直線などを組み合わせたり、ベクトルデータで曲線を書いたり、NFTごとにランダムな図形を表示するなど、一通りの表現でアートを作成することが可能です。
また、SVG画像を変換してNFTを作成したり、ブロックチェーン上にあるフォントデータを使って、動的に文字を書くNFTを作成できます。
Fully-On-Chain.sol
Fully-On-Chain.solはFully-On-chain Generative NFTのためのフルオンチェーンのスマートコントラクト用のグラフィックライブラリです。
スマートコントラクト上で、少ないデータ量、少ない計算処理でSVGの画像を生成するためのツールです。主な用途フルオンチェーンのNFTのSVG画像の処理に使われます。
Fully-On-Chainは画像を表示するためのSVGを構成する機能、Ethereum上のデータを使ってフォントを表示する機能、それらの画像を組み合わせて配置し1つのNFT上で複雑な表現をする機能を備えたグラフィックライブラリーです。
スマートコントラクトで提供されるFully-On-Chainに、フォントやSVG画像を組み込むための各種ツールも用意されています。
上記サイトのNFTはこれらのグラフィックライブラリを使って作成されています。