ソースコードの公開が実質的に義務化されている(公開しなければ、信用を得ることが出来ず、使ってもらえないから)スマートコントラクトは、オープンソースのムーブメントをさらに加速します。
スマートコントラクトの世界は、本当に実力主義の世界です。あなたのコードが、デプロイしたとたんに白日の下に晒され、美しいコード、世の中に価値を提供し続けるコードだけが高く評価されます。口だけ達者な評論家に出る幕はないのです。
Linuxを作ったLinus TorvaldsがMicrosoftを打ちまかしたような事例が、Web3の世界ではどんどんと起こります。素晴らしいコードを書ける一個人が、莫大な資金力を持つ大企業よりも高く評価される時代が来ようとしているのです。
これこそが、スマートコントラクトが可能にする本当にdecentralized な世界。エンジニアがデプロイしたスマートコントラクトが、コードに組み込まれたインセンティブメカニズムにより、大勢の人々の行動を変え、それが価値を生み出し続ける世界がやってくるのです。
ある意味、これはオープンソースの次のステップ。単にコードをシェアするのでなく、ブロックチェーン上に他人がデプロイしたスマートコントラクトを、マイクロサービスとして活用する時代が来ようとしているのです。
そんなオープンなマイクロサービスの一つとして私が開発中なのが、On-Chain Asset Store。ブロックチェーン上で豊富なGraphics Assetsの活用・共有を可能にするAsset Storeを作り、誰でも無料で使えるようにしようという試みです。
AssetStoreのソースコードは、全てここに公開してあります。デプロイしたスマートコントラクトのソースコードは公開しなければ信頼してもらえないからです。コードには嘘がつけないのです。
https://github.com/Cryptocoders-wtf/assetstore-contract/blob/main/contracts/AssetStore.sol