「フルオンチェーンでないNFTの怖さ」が現実に!〜フルオンチェーンNFTを可能にする技術

YAMATOと呼ばれるNFTが消えてしまったそうです。
YAMATOのオフィシャルサイト: https://yamatoofficial.com/

YAMATOは、他の大半のNFTと同様に画像をIPFS上においてあります。

IPFS:分散ファイルシステムにデータを保存、共有するための規格

現在、YAMATOのNFTが販売されているOpneSeaにアクセスすると「404」と表示され、ページが消えています。

opensea.io にアクセスできません
opensea.io favicon image opensea.io

詳しい経緯は次のツイートが参考になります。

購入したはずのNFTに、一切アクセスできなくなってしまった。

これこそが、フルオンチェーンでないNFTの怖さです。運営元が倒産・解散したり、サポートを辞めた途端に消えてしまう危険性があります。

NFTに関して現在は、出資法、金融商品取引法などの法律がないため、被害にあった消費者を守るすべがありません。

その意味でも、フルオンチェーンのNFTを可能にする技術の開発はとても重要だと考えます。解決策は大きく分けて二つあります。

フルオンチェーンのNFT:ブロックチェーン上に保存されたNFT

フルオンチェーンを可能にする技術

1.ブロックチェーン上に画像を保存する

現状、サイズの大きいデータをブロックチェーン上におくのは難しく、先程も述べたように、NFTアートの多くはIPFS上に保存され、ブロックチェーン上にはありません。

ブロックチェーン上に画像を刻み込むには、画像を何らかの方法で大幅に圧縮する必要があります。

家紋NFTコレクションはその典型的な例です。

家紋NFTコレクション

現在、多くの方にクラウドミンティングに参加いただいています。

2.NFTアートを動的に生成する

フルオンチェーンのNFTを実現するもう一つの方法は、スマートコントラクトでアートをダイナミックに生成するジェネラティブ・アートです。

最近、私が一生懸命になって開発しているのがこれ。

NFTアート

ここには大きなポテンシャルがあると私は見ています。

全てをオンチェーン上に置いておくと、それらを組み合わせて新たな画像を作ることも可能になります。まさにWeb3のコンポーザビリティです。これに関しては私のメルマガの来週号で詳しく説明します。

Web3コンポーザビリティ

YAMATOのホームページはまだ存在しますが、近いうちに消えてしまうでしょう。念のために、ホームページから、メンバーのTwitter IDをコピペしておきます。被害者が、集めたお金の返却を要求する場合に利用して下さい。

@yukimura_ymt @SK_YMT @aruga_ymt @hokusai_ymt @nft_syou @kei31


おわりに

シンギュラリティ・ソサエティでは、テクノロジーがどのように社会に影響を与えるか、様々な議論をしています。 DAOなどに代表されるブロックチェーンやスマートコントラクトのテクノロジーは、社会や経済の仕組みをコード化し、透明且つ効率に仕組みに刷新する可能性を秘めています。
現在、シンギュラリティ・ソサエティでは、DAOやDeFi、Smart Contractなどの勉強や開発、NounsDAOへのプロポーザルプロジェクトなど、Web3の活動も行っています。今後もこれらに関する記事を発信していきますのでお楽しみに!


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