未来のソフトウェアエンジニア教育を考える


シンギュラリティ・ソサエティでは、未来の「自動運転車と街」「自動化と社会保障、教育」「監視社会とプライバシー」「貧富の差と民主主義」「仮想現実と少子高齢化」「サステイナブルな発展」など、様々なテーマで議論を行っています。

教育に関連して、優秀な高専の学生たちが、もっとソフトウェアの業界で活躍するには、どのようなカリキュラム/授業内容にすればよいかを議論をしました。その一部を公開します。


有本: 情報系高専で、こういう授業するとよいですね。かなり実践的。
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有本: PostgreSQLも、元々大学の授業で作ったプロジェクトだったとか。車輪の再発明でもよいので、実践的にプロダクトを作る授業は良いですね。今なら、AWSクローンのクラウドを作る授業とか、Facebookのクローンつくるとか 、新しいKVSのエンジンつくるなど。

GOSHI: 知らなきゃよかった 予測不能時代の新・情報術 (文春新書)  より、
「佐藤:高専の数学は3年までに複素数平面をやる。そのあと大学に合流するので、通常の高校を卒業した学生は太刀打ちできない。ただ、決定的に国語と社会と英語が弱くなる。
池上:それは明らかなんですが、ものづくりの能力はすごく高いです。
佐藤:だから結局は企業に勤めたときに管理職になれないんです。マネジメントとか、国際展開ができない。英語ができないから。高専教育の問題はそこですね。」

有本: 国語と社会はおいておいて英語は必要ですね。

YASUTKA: 国語よりは

あたりのスキルがあると良いですよね。

有本: 主人公の気持ちを読み取る授業は不要ですね!英語も、ソフトウェアのドキュメントを原文で読む、スペックを英語で書く、みたいな授業のほうがよいですね。

中島: まず、徹底的に叩き込むべきは、数学、英語、国語(文学ではなく、論理的で分かりやすい説明文の書き方)の3つの教科ですね。

有本: (一般教養で社交的な授業入れても良いかも!)

中島: 応用編としては、プログラミング、電子工学、機械工学があるので、その間を埋める教科が必要ですね。物理は必要だし、数学は統計と行列も早めにやる必要がありますね。

有本: 参考に、東京高専の履修科目です。東京工業高等専門学校シラバス

中島: ビジネスの常識として、簿記、ミクロ経済学、マクロ経済、ゲーム理論も教えたいですね。

有本: デザインも履修したいですね。

中島: 株式投資ゲームもさせたいですね。勝手に経済ニュースを読むようになります。

有本: 線形代数、行列あたりは1年で終わらせないと、情報も、経済もできないですね。

中島: デザインは、美的なデザインだけでなく、UI と UX も

有本: 株式投資ゲームすると、地理や歴史にも興味がでてくるかな。

有本: スタートアップの作り方(事業計画、プロトタイピング、資金調達などなど)も必修ですね。

中島: 微分積分よりも行列や統計を先に教えた方が良いかも。ストックオプションの価値ぐらいは卒業時にわかっていて欲しいですね。

有本: 個別の授業というよりは、スタートアップの作り方という実験(演習?)のなかで、企業価値などを求めるために経済学を学ぶ、ようにしたほうが良いかもしれないですね。プログラミングも、今日は配列の授業です、というよりは、なにかテーマでプログラムを作らせて、そのなかで教えていくほうがよいですね。

中島: 似非科学の見極め方も習得して欲しいし

有本: そうそう、エセ科学や詐欺師(心理学)なども

中島: 電動ドリルの使い方の授業ではなくて、犬小屋を作る授業の中で電動ドリルの使い方を学ぶんですね。

有本: そうです、そうです。例えば、個別の授業自体は、既存の動画サービス(スタディーサプリなど)でも良いと思います。頭良い子は授業の枠の時間は無駄ですから。実践のなかで必要な知識のポインタを先生が教えてる。

中島: まずは、卒業時に何をマスターしている生徒を育てるかを明文化して、そこから逆算してカリキュラムをつく方が良いかも。

有本: で、そのポインタを自習して実践していく。

中島: 車輪の再発明もどんどんさせる。

有本: ソフトウェア系なら、自分でサービスを設計して、資金調達して、ローンチできるとか。そうそう。車輪の再発明は重要です。いきなり新しいものを作るのは大変ですからね。もちろん、それができる子は、徹底的にサポートします。

中島: Google や Facebook でインターンも

有本: インターンよりは、卒業時に、会社買ってもらうくらいを目標に。

中島: YouTube アカウントを作って subscriber を100人集める実習とか

有本: そういうのも良いですね。メディアを作れることも重要ですね。

中島: 高専ってどこでも作れるのかな?君津市にはないけど、青学と連携して作るのも良いかも。

有本: そういえば高専って国立のイメージがありますね。

「ほとんどが国立であり,当初は工業だけであったが,その後,商船が加わり 1991年の設立基準の改正により,たとえば農業,商業など,他の分野をも教育の対象に加えうることになった。2004年国立大学の法人化に伴い,全国の国立高等専門学校の設置・運営を目的として,独立行政法人国立高等専門学校機構が設立された。」

「07年度時点で国立55、公立6、私立3の計64校が設置され」

一応、公立も私立もありますね。日本の私立高等専門学校

中島: 私立もありなら大丈夫ですね

有本: ですね。日本の公立高等専門学校

中島: 講師に良い人を集める必要がありますが、flipped class にすれば、スケールします。講義のビデオは、家で観て、クラスでは演習をします。それをTAが助ける形です。

有本: そうそう、それが良いですよね。先生はメンターの位置付けで。やる気がある学生じゃないと、残らないので、最初に集まるかが問題です。IT系の有名会社にスポンサーになってもらって、特別授業をしてもらって、代わりに人財を提供できるようにしておくなど、魅力になることも必要ですね。

中島: 最初のプロモーションが肝心ですね。奨学金も必要かも。

有本: 優秀な学生は授業料が無料になるような仕組みなどですかね。

中島: はい。数学オリンピックのようなものを開催して、入賞者には奨学金が出るとか

有本: 毎年成績上位の学生は無料にするとか。数学オリンピック、topcoderなどなどの上位の子も無料、ですね。

中島: Google とかに奨学金を出してもらい、就職したら返さなくて良いと

有本: 良いですね!ロックアップですねw

中島: 就職時にはオークションをしてあげても良いですね。この子は google から 400万円の奨学金を受けているけど、それ以上出す会社はいますか? みたいな

有本: 日本だと批判でそうですけど、良いですよね!基本5年ですけど、できるこは飛び級で卒業も必要ですね。

中島: 本当に優秀なエンジニアを採用できるなら、高校野球のドラフト並みの契約金を取れても不思議はないですね。

有本: たしかにそうですね。特に米国はすごい高騰してますからね。

中島: 学校がエージェントとして契約金の2割もらえれば、それでビジネスになっちゃうも

有本: 確かに!

中島: 英語が話せれば、海外の会社も欲しがるので、高く雇ってもらえます。

有本: 中島さんのちょい上世代のそろそろ引退したスーパーエンジニアに、先生やってもらえば集まるんじゃないですか?現役のスーパーエンジニアはなかなか先生として引っ張ってこれないですからね。

中島: 小飼弾さんとか、及川卓也さんとか。

有本: 小飼弾先生、最高ですけど、自分が学生だったらやだなーー大変そうw 。SOで引退して、若手育てたいエンジニアもよいですよね。

中島: プログラミングの本を書いた人は、それを教材にするといえば、ビデオの制作に協力してくれそう。

有本: 米国の人でも良いですよね、スーパーエンジニアなんだけど、日本語わからないので英語でコミュニケーションが必須。学長は古川さんかな。

中島: 話す内容だけ決めてもらえれば、ビデオの演者は、vtuber でも良いかも。

有本: 授業のビデオは全部公開して(なんならカリキュラムも)、学生じゃなくても見れるようにしましょう。

中島: コンテンツは弾さんが作っているのに、演じているのは萌えキャラというのも良いかも。まずはビデオからスタートするのもアリですね。

有本: そうですね!
まずは、この辺のアイデアをまとめて記事にしつつ、授業をイメージしたビデオを作って賛同者を集めていきます。うまくいきそうなら、どんどん進めていきましょう。

中島: 確かドワンゴが Vtuber 作成ツールを作っていたような

有本: ドワンゴ、VTuberになれるスマホアプリ「カスタムキャスト」–nicocasでライブ配信も

中島: ちなみに、私は日本行きの飛行機の中で、これを書いています。Slack は便利すぎです。

こんな学校を一緒につくりませんか?


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