Slackが出始めたころ、導入を勧めた相手からこんな返事が返ってきた。**「Slackを導入したいので、説明に来てもらえませんか?」**正直に言えば、こう思った。**いや、まずは勝手に使えよ。**Slackに限らず、多くのSaaSは無料で試せる。
アカウントを作って、触って、失敗してみればいい。
それだけで「何ができて、何ができないか」は大体わかる。
それなのに、最初から「説明」を求める。
これは慎重さではない。自分の頭で考える前に、判断を外注している状態だ。
説明にはコストがかかる。
説明する人の時間、資料作成、打ち合わせ。
それらはすべて、誰かの労働時間=コストだ。
ここで一度、立ち止まって考えるべきだ。**その説明コスト、あなたは本当に払えるのか?**だが、問題はコストだけではない。
もっと本質的なのは、「まず手を動かす」という姿勢の欠如だ。
触らない。
試さない。
考えない。
代わりに、説明を求める。
この思考回路が定着すると、新しいツールも、技術も、働き方も、
すべてが「誰かに教えてもらうもの」になる。
SaaSの本質はセルフサーブだ。**まず使う。自分の頭で考える。判断はあと。**この順番を守れるかどうかが、
組織や個人の成長スピードを決定的に分ける。
説明は、価値を感じたあとでいい。
その前にやるべきことは、ただ一つ。手を動かせ。考えろ。話はそれからだ。