Wiki に編集履歴が残るように
Wiki のページが編集されるたびに、スナップショット が裏側で自動的に保存されるようになりました。LLM が書き込みフックを通すたび、ユーザが Edit Source で保存するたび、順番に履歴が溜まっていきます。
今日の更新で揃ったのは履歴の パイプライン側(保存先・保持ポリシー・LLM-write からの直結)で、履歴を 画面で見るための UI は明日のリリースで載ります。それまでは「履歴は確実に取られている、ただし画面からはまだ見えない」状態です。
Frontmatter が UI から編集可能に
これまで Wiki ページや Markdown ファイルの frontmatter(タイトル / タグ / 作成日などの YAML ヘッダ)は、Edit Source を開いて手で書き換えるしかありませんでした。今日のアップデートで、ページ上部に Frontmatter プロパティパネル が追加されました:
- タイトル / タグ / created_at / updated_at が 編集可能なフィールド として並ぶ
- 値を変えると即時保存
writeWikiPage経由の書き込みではupdated_atが 自動でスタンプ される- Wiki のメタデータバー(タグチップやパンくず)はこの frontmatter を読んで描画
エージェント側 / ユーザ側のどちらが書き込んでも frontmatter のスキーマが一意に決まるようになり、「タグが反映されない」「日付が更新されない」という状態が消えました。
加えて、リポジトリ内に散らばっていた手書きの frontmatter パーサが 共通ユーティリティ に統合されたので、今後新しい frontmatter フィールドを足すときは 1 箇所で完結します。
NewsView がレンダリング時に frontmatter を剥がす
News ビューが日次のソース集約 markdown を表示するとき、先頭の frontmatter ブロックが本文に混ざって描画されてしまう ことがありました。修正して、News では frontmatter は剥がし、本文だけを描画するようになりました。Wiki は frontmatter を構造化情報として扱い、News はコンテンツに集中する、という役割分担が明確になっています。
E2E テストも追加され、Wiki への書き込み → 読み出しのラウンドトリップが回帰防止として CI で検証されます。
presentMulmoScript の大幅強化
プレゼン生成プラグイン presentMulmoScript に大きな機能追加が入りました:
- General ロールでも使えるように:これまで一部のロールでしか有効でなかったのを、デフォルトロールから直接呼べるように
- load-by-path:既存のスクリプトファイルをパス指定で読み込み、その場で再生成や続きの編集
- バックグラウンド動画生成:ナレーション付きの動画書き出しが、完了通知を受けながらバックグラウンドで進む
- スクロール可能なライトボックス:プレビューが大きく、進捗バーとキャプションのツールバー付き
- 音声 → 画像の正しい順序:動画パイプラインで
audio()をimages()より先に走らせる修正(音と絵のタイミング不整合を解消) - エラーメッセージの実態表示:beat 音声生成が失敗したときに、抽象的なエラー文字列ではなく 元のエラーテキスト を出すように
「アイデア → スクリプト → スライド → 動画」という流れの各段階で、生成中の手応えと結果の確認が滑らかになりました。
AWS Bedrock デプロイガイドが日英で揃った
MulmoClaude を AWS Bedrock 越しに動かしたい人向けに、日本語と英語の両方 で詳細な構築ガイドを docs/ 配下に追加しました。普段は Claude API 直叩きで使っている人が、組織のセキュリティ要件で Bedrock 経由に切り替えるときに参照できる文書です。
セキュリティ系の整備
ユーザから直接見えない改善ですが、影響範囲が広いので明示しておきます:
- eslint-plugin-security 導入:危険なパターン(
eval、exec、unsafe-regexなど)を CI が コミット時点で検出 - Mastodon ブリッジの ReDoS 修正:先頭メンション除去の正規表現を、敵対的入力でも線形時間で動く形に書き直し
- gitleaks の secret-scan を CI に追加:API キーやトークンの漏洩を PR 段階でブロック
これで到達した地点
「Wiki が時間軸を持つ(履歴)」「frontmatter が構造として扱われる(パネル + 共通パーサ)」「動画パイプラインが本気で動く(presentMulmoScript)」の 3 つが揃った日でした。Wiki は単なるテキストドキュメントから「変化を保存できる場所」に近づきましたし、プレゼン生成は「アイデアからナレーション動画まで」を画面の中で完結できる段階に来ています。