就職活動や学校の面接で、よく「リーダーシップを発揮した経験はありますか?」と聞かれる。
これ、なんでだと思う?
別に、あなたにリーダーになってほしいわけじゃない。本当の目的は別のところにある。
リーダー経験は「視点の獲得」である
リーダーシップを経験した人は、リーダーが何を考えているか、そしてリーダーの下にいる人がどう動けば物事がスムーズに進むかを、身をもって理解している。面接で問われているのは、この**「相手の立場から物事を見られるか」**という一点だ。
具体例を挙げよう。飲み会の幹事をしたことがある人は、「行けたら行く」という返事がどれだけ迷惑か知っている。人数が確定しなければ店も予約できないし、コース料金の調整もできない。経理部署で働いたことがある人は、年末調整の資料を締め切りを過ぎても出さない人が、経理担当者の生活時間をどれだけ奪っているか知っている。たった一人の遅れが、部署全体の残業につながる。エンジニアとしてPRレビューを依頼した経験がある人は、レビュー依頼に返信しない人が会社の生産性をどれだけ下げているか知っている。一つの放置されたPRが、開発全体の流れを止める。
一度立場を変えれば、優先順位は自ずとわかる
共通しているのは、一度「待つ側」「回す側」を経験すれば、自分が何を優先して行動すべきか自然と理解できるということだ。
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出欠の返事は早く返す
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締め切りは守る
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依頼されたレビューは後回しにしない
どれも当たり前のことに見える。でも、その「当たり前」の重みは、反対側の立場を経験した人にしか本当の意味ではわからない。だからこそ、面接ではリーダーシップ経験が問われるのだ。
ボトルネックにならないこと。それがスタートライン
つまり結論はこうだ。**相手の目線に立ち、自分がボトルネックにならないようにする。**これは特別なスキルではなく、最低限の行動だ。そしてこれができて、はじめてスタートラインに立てる。
どんなに専門スキルが高くても、どんなに他のことができても、自分のところで物事を止めてしまう人は、チーム全体の足を引っ張る。逆に言えば、ボトルネックにならないだけで、あなたは「一緒に働きたい人」になれる。
リーダーシップ経験を問われたら、思い出してほしい。聞かれているのは肩書きではなく、相手の立場を想像できる人間かどうかなのだ。