課題:1 日 20 回開く作業ログに、毎回 2 手かかる
ターミナルで動く AI に何か頼むたびに、作業ログに追記します。これは残しておきたい、と思うので 1 日に 20 回くらい開きます。
いまはこうなっています。
- ツールバーの Collections ボタンを押す(Collections オーバーレイが開く)
- その上端のピンの行から「作業ログ」を押す
2 手です。 1 回なら気になりませんが、20 回だと 40 手になります。
既存のやり方とそのコスト
ピン留めはしてある
MulmoTerminal の Collections には、お気に入りを星でピン留めする機能があります。ピン留めしたものは Collections オーバーレイの一番上の行に並びます。
これで整理はできています。ただし、ピンの行は Collections オーバーレイを開かないと見えません。ピン留めしても、開くのに必要な手数は 2 のまま変わっていません。
道具箱の中を整理しただけで、取りに行く距離は変わっていない状態です。
ショートカットキーを割り当てる
キーボードショートカットでコレクションを開くこともできます。ただし、1 日に開くコレクションが 2〜3 種類あると、それぞれ別のキーを割り当てる必要があり、覚える負荷が増えます。
マウスで押せるボタンが、どの画面からでも見えているのが本来欲しい形です。
MulmoTerminal の解決:ピンの一部をツールバー自身に昇格させる
toolbarPins は、ピン留め済みのコレクション/フィードのうち最大 5 件を、ツールバー自身のボタンに昇格させる設定です。
ツールバーはどの画面からでも見えているので、昇格させれば 1 手で開けます。

Grid と Collections の隣に、独立したグループとして並びます。
書き方は ~/.mulmoterminal/config.json に 1 行。
{ "toolbarPins": ["collection:works", "collection:todos", "feed:news"] }
Settings → Toolbar pins のチェックリストでも同じ編集ができます。ピン留め済みのものが一覧になっていて、昇格させたいものにチェックを入れるだけです。
詳細
二段の仕組みになっている
Collections オーバーレイ上端のピンの行はこれまで通りで、全件並びます。ツールバーのほうは、その上に重ねるもっと短い一覧です。
- ピン留め → 全件、Collections オーバーレイの中
- 昇格(toolbarPins) → 5 件、ツールバー自身の上
全部を昇格はできません。選ぶ基準は単純で、1 日に何回開くか。1 日に 1 回なら 2 手でも損は 1 手分だけですが、20 回なら 20 手分違います。
なぜ上限が 5 件なのか
ツールバーにはすでに、ビュー切り替え、グリッド操作、状態タリー、2 つのゲージが載っています。昇格を増やしすぎると横スクロールに押し込まれ、スクロールしてから押すで 2 手に戻ります。
1 手を保てる数から決まっているのが上限 5 件で、画面幅から機械的に決めたのではありません。目的(1 手で開く)から決まっています。
名前を持たない設計
toolbarPins が持っているのはどれを昇格させるかだけで、ボタンの名前やアイコンはピン側から読みます。
{ "toolbarPins": ["collection:works"] }
collection:works の works は、コレクションのアドレス(/collections/works)に出ている slug です。コレクションの表示名を変更すると、ツールバーのボタンの名前も自動的に変わります。名前が古くなりようがない。
ピン本体は MulmoClaude と共有、昇格は MulmoTerminal 固有
ピン留めそのものは <workspace>/config/shortcuts.json にあり、MulmoClaude と共有しています。片方でピン留めすれば、両方のアプリに出ます。
toolbarPins(どれを昇格させるか)は MulmoTerminal 固有です。そのツールバーは MulmoTerminal のものなので。
「何が大事か」はアプリをまたいで共有、「どう置くか」はアプリごと。
この線引きで、「大事なものを決めるのは 1 回、置き方は使う道具ごと」という使い方ができます。
昇格リストに外れたピンが残る理由
MulmoClaude 側でピンを外しても、ツールバーのボタンはすぐには消えません。MulmoTerminal がピンの共有リストを読み直すのは、ページを開いたときと Settings → Toolbar pins を開いたときだけ。それまではボタンが残り、押せば開きます(ピンを外してもコレクション自体は消えないので、押せば中身が見えます)。
もう一つ、toolbarPins 配列には、現在ピン留めが外れている slug が残ったままになります。自動で片付けようとすると「このピンはもう無い」を古いかもしれない一覧から判断することになり、一度でも間違えると、まだ欲しいボタンを黙って消してしまいます。
黙って消すより、使わない行が残るほうがいい。 MulmoTerminal は設定ファイル全般でこの判断をしていて、知らないキーも捨てずに書き戻します。
反映のタイミング
- 設定画面でチェックした → すぐ反映
~/.mulmoterminal/config.jsonを手で書いた → タブを再読み込み
使ってみる
MulmoTerminal を立ち上げたら、2 段あるので順にやります。
- ツールバーの Collections を開き、よく使うコレクションの星をクリックしてピン留めする
- Settings → Toolbar pins を開くと、ピン留め済みのものが一覧で出る。昇格させたいものにチェックを入れる
- ツールバーの Grid/Collections の隣にボタンが並べば成功
設定ファイルに手で書く場合は、~/.mulmoterminal/config.json に次を足して、タブを再読み込み。
{ "toolbarPins": ["collection:works", "collection:todos"] }
やめるときは、Settings → Toolbar pins でチェックを外せばすぐ消えます。配列に行が残りますが、もう一度ピン留めすれば元の位置にそのまま戻るための仕様です。手で消さなくて大丈夫です。
書き方の詳細は MulmoTerminal 公式ガイドの設定ページ に載っています。
まとめ
- ピン留めだけでは、よく使うコレクションを開くのに Collections オーバーレイ経由の 2 手が必要
toolbarPinsでピン留め済みから 5 件まで昇格させると、どの画面からでも 1 手- 上限 5 件は「横スクロールに押し込まれない数」から決まっている
- ピン本体は MulmoClaude と共有、昇格の設定は MulmoTerminal 固有。「何が大事か」と「どう置くか」の線引き
関連: MulmoTerminal 公式ガイドの toolbarPins ページ / Cursor の代替としての MulmoTerminal / VS Code + Claude Code の代わりに MulmoTerminal
