xAI Grok CLI 入門 - インストールとログイン・初期設定

xAI Grok CLI 入門 - インストールとログイン・初期設定

Grok CLI は、イーロン・マスク氏の xAI が提供する AI コーディングエージェントです。ターミナルから grok と打つだけでファイルを読み書きし、コードを書き、コマンドを実行してくれます。MulmoTerminal からも接続できるので、Claude Code や Codex と並べて使う「もう一枚のパイロット」として便利です。

Grok にはいくつかの入り口がありますが、MulmoTerminal から呼び出すのは、ターミナルで動く Grok CLI(grok コマンド)だけです。この記事では、その見分け方と、インストール・ログイン・初期設定を、非エンジニアの方向けに順番に説明します。

この記事は 2026 年中頃時点の情報です。 Grok CLI はまだ早期ベータで、対象プランや画面の表記は変わる可能性があります。最終的には公式ドキュメントで確認してください。


どの「Grok」を入れればいい?

xAI の Grok は、いくつかの場所で使えます。それぞれでできることが少しずつ違います。

アプリ・場所 チャット コーディングエージェント
X(旧 Twitter)アプリ内 ○ −
ブラウザ(grok.com) ○ −
スマホアプリ(Grok) ○ −
ターミナル(grok) − ○ ← MulmoTerminal で使う
IDE 連携(ACP 経由) − ○

X の中のチャットや、スマホアプリの Grok は、会話するためのものです。質問に答えたり、画像を作ったりしてくれますが、自分のパソコンのファイルを編集してくれるわけではありません。

一方、この記事で入れる Grok CLI は、ターミナルという文字入力の画面の中で動き、プロジェクトのフォルダを直接触るタイプの AI です。コードを書き換えたり、テストを走らせたりといった、作業そのものを任せる使い方になります。MulmoTerminal がつかむのも、こちらの CLI 版だけです。

すでに X で Grok を使っている方も、Grok CLI は別途インストールが必要です。


必要なアカウント(料金)

Grok CLI は無料では使えません。2026 年中頃時点では、次のどちらかが必要です。

方法 内容
xAI のサブスクリプション(おすすめ) SuperGrok / SuperGrok Heavy、または X Premium+ 等の対象プラン。ブラウザでログインして使う
xAI API キー console.x.ai で発行する従量課金用のキー。XAI_API_KEY という環境変数にセットして使う

個人で MulmoTerminal と組み合わせるなら、まずは xAI のサブスクリプションでブラウザログインを使うのが一番わかりやすい入り口です。すでに X Premium+ などに入っている方は、追加の支払いなしで CLI を試せる場合があります。

CI / 自動化や、ブラウザが使えないサーバーの中で動かしたいときは、API キー方式が便利です。両方を同時に設定することもできます。


インストール

ターミナル(Windows は PowerShell)を開き、次のどちらかのコマンドを実行します。

Mac / Linux の場合

curl -fsSL https://x.ai/cli/install.sh | bash

Windows(PowerShell)の場合

irm https://x.ai/cli/install.ps1 | iex

数十秒待つと、grok コマンドが使えるようになります。インストールが終わったら、同じターミナルで次を打ってバージョンが表示されることを確かめます。

grok --version

ターミナルがわからない方へ — Mac なら「ターミナル.app」、Windows なら「PowerShell」が標準で入っています。はじめて開く方は、Mac のセットアップ記事 / Windows のセットアップ記事で紹介している手順の「ターミナルを開く」の部分だけ先に試してみてください。


ログイン

インストールが終わったら、作業したいプロジェクトのフォルダに移動して grok を起動します。

cd /path/to/your/project
grok

方法 1: ブラウザでログインする(サブスクリプション利用)

初回起動時に、Grok CLI が自動でブラウザを開き、xAI のログイン画面を表示します。登録済みのアカウント(X アカウント連携、または xAI アカウント)でサインインしてください。

承認画面が出たら「Authorize」や「許可する」といったボタンを押します。ターミナルに戻って Login successful のような表示が出れば完了です。認証情報は ~/.grok/ 以下に保存されるので、次からは grok と打つだけですぐに使えます。

Grok CLI がブラウザを開いてログインを促している様子(イメージ)

方法 2: API キーで設定する(開発者・ヘッドレス用途)

ブラウザが開けないサーバー上などで使う場合は、API キーを環境変数にセットします。

Mac / Linux の場合

export XAI_API_KEY="xai-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"
grok

ずっと使うのであれば、~/.zshrc や ~/.bashrc の末尾に上の export 行を追記しておきます。

Windows(PowerShell)の場合

$env:XAI_API_KEY = "xai-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"
grok

PowerShell を閉じると消えてしまうので、ずっと使う場合はシステムの環境変数として登録しておくと楽です。

キーの発行は xAI Console から行います。発行したキーは他人に見せないように注意し、間違えて GitHub などに公開しないようにします。

うまくいかないとき

動作確認

ログイン後、Grok CLI の画面で /status や /model のようなスラッシュコマンドを入力すると、今のアカウントや使われるモデルを確認できます。試しに次のようなプロンプトを打ってみて、返事が返ってくれば動作確認は完了です。

このフォルダの中にあるファイルを一覧してください。

Grok CLI は、はじめてファイルを読んだりコマンドを実行したりするときに、毎回「許可しますか?」と聞いてきます。これは「勝手に書き換えられたら困るもの」を守るための仕組みなので、意味がわかるものだけ「許可」を押すようにします。慣れてきたら Shift+Tab で Auto モードや Always-approve モードに切り替えて、作業を自動で進めてもらうこともできます。


次のステップ

Grok CLI が動くようになったら、あとは普段使っているコックピットから呼び出すだけです。


参考リンク

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