ハッカソン開会式のご挨拶「過去の戦争と比べて違うなと思うところ」

先日、レッドインパルスとシンギュラリティ・ソサエティ共同でハッカソンを開催しました。テーマは「世界平和」です。ハッカソン開会式挨拶を書き起こしました。

中島:こんにちは中島です。
今回のロシアとウクライナの紛争は、歴史的な事情に遡ると、どちらが悪いとは言い切れないので、どちらの味方につくということはないけれど、プーチン大統領のやり方のせいでウクライナ人の人たちが困っているのは事実です。ウクライナの困っている人たちを助けたいなと思っている人たちは、私を含め、たくさんいると思います。

過去の戦争と今回の戦争を比べてとても違うなと思うところは、かなりの企業や人がオープンな形でウクライナを支援していてすごいなと感じています。その支援の裏には、実はウクライナの人たちが一生懸命企業や経営者に「こうやって助けて欲しい」とソーシャルメディアを上手に使ってアプローチしてしている。VISAとMasterCardがロシアで使えなくなりましたが、VISAもMasterCardも、ロシアを制裁しようと思ってやったのではなく、また政府から言われてやったのではなく、ウクライナの副大臣から直接Twitter経由で頼まれたそうです。同じようなことがイーロン・マスクにもあって、スターリンクでインターネット回線が提供されたし、今までにないようなことが起こってますよね。ウクライナはハッカーを集めてテレグラムを使い、ロシアの攻撃すべきウェブサイトやIPアドレスを公開して、そこで皆でアタックしているということも起こっている。今までの戦争とやり方が違うなと感じています。

今回のハッカソンの要項を見ると、モバイルアプリとかWebアプリとか書いてありますが、別にそんな限ってるわけではなく、何でも良いです。ハッカソンってモノを作りたいというよりも、自分で新しい技術を勉強したいとか、知り合いを作りたいっていうのが多いと思うので、今までやったことのないものにチャレンジするのも面白いんじゃないかと思っています。

そこで一つお題として持ってきたのが、ウクライナの持っているイーサリアムのウォレットのアドレスです。多分正しいと思うのですが、利用するときは確認してから使ってください。例えばこのウォレットに売上の何%が直接いくNFTをだすとか、今までにないようなアプローチも考えられるので、NFTの発行の仕方を勉強したいとか、スマートコントラクトを書いてみたいという人がいたら、こういう題材は面白いんじゃないかと思いました。そうなるとハッカソンだけで終わる話ではなくなってくるんですが、ハッカソンはきっかけでしかないので、この場で作ったアプリとか、この場で売り出したNFTが、ハッカソン後も生き残って、世の中の役に立つとかも面白いんじゃないかなと思います。

以上、開会式の挨拶でした。

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レッドインパルスとシンギュラリティ・ソサエティでは、今後も定期的にハッカソンを開催します。エンジニアもエンジニアなじゃいけどアイデアもってるよ!という方も、ご参加お待ちしています。


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