visionOSアプリ、Teegardenの開発物語

こんにちは、Teegarden(旧:BookSP)開発者の とう です。

本日審査を通過して、USのみですが、visionOS のアプリストアにティーガーデンが並びました。(西海岸標準時 2024年2月25日現在)

そんな直後に、Singularity Society (以降SS)の有本さんが SSのホームページを更新し、記事を募集しているSlackのメッセージを見て、熱りが冷めぬまま書いています。

どちらが先か記憶が曖昧ですが、Apple からVision Pro が周知されたのに前後してこのBootCampが始まったので、この半年はvisionOSの勉強をしながらの開発と、SSはずっと並んで進行してきた感じでした。

この BootCamp を知ったのは、偶然Xの自分のフィードに中島聡さんがその告知をする投稿が流れてきた為ですが、実は、中島さんをフォローをしていた訳ではないので、縁か、それともアルゴリズム故か。また、数あるコミュニティの中から、こちらに参加しようと決心したきっかけは、「技術・プロダクト、ビジネス、グローバル」の三本の矢への意識をSSの紹介文に感じた為です。どういう事かというと、テック大好きなギークたち、ビジネスマンら、国際的な方々、とそれぞれのカテゴリの中での集まりは多くあるのですが、この三点をバランスよく共に考えている人及びそのコミュニティは稀有で、SSにはそんな人たちが集るのではないかという期待があったからです。

実際に多くの興味深い情報と、気の合う人たちに会えました。とりわけ、SSのオフ会で会った松田さんとは、それ以来ともに交流と開発をしてきました。自分と同年代ですが、自分の知らないディープな知識を沢山持っているソニーのエンジニアさんで、話をしているといつも勉強になります。一方で、もっとテンポよくコラボできたかもなという反省もしていて、改善をしていきたいですね。

そして、振り返ってみると、一番記憶に残っているのは、中島さんの「新規事業が失敗するのは、諦めてしまうか、お金が尽きてしまうか、のどちらかだ。」という言葉です。Oculus で VR の可能性を感じ、Apple Vision Pro(以降AVP)で空間コンピューティングへのコンテンツ様式の本格的な変遷が始まると確信した自分ですが、とは言え、まだいわゆる普及するまであと最低数年はかかるでしょう、10年単位になるかもしれませんし。

ただ短期的には、来たる最終報告会に向けて磨きをかけ、一人でも、空間写真やビデオを撮って上げてみよう、とそんな風に空間コンピューティングの可能性を感じてもらえたら嬉しいです。

また来期以降にどういう楽しいプロジェクトがSSに加わるか、いまから楽しみです。

最後に、そんな自分らのプロジェクトについて紹介をいたします。



Teegarden は空間コンテンツのプラットフォームです。まだ写真や動画に比べたら、氷山の一角ですが、着実にその数は蓄積されてきています。AVP も数十万台は売れた模様です。ビデオにとっての Youtube 、写真にとっての Instagram のような場にしていきます。

僕が空間コンピューティングに一番魅せられているのは、人の創造性、表現の幅を、二次元の画面から三次元空間へと広げられるという所です。けど、まだ今は一般の人にはまだハードルが高く、写真や動画を撮るように、スキャンや空間ビデオができる、する人はまだかなり少数です。

もしこれを読んでいる人の中で、iPhone 15 Pro、Pro Max、Vision Pro で空間写真や空間ビデオを撮り溜めているレアなスーパーアーリーアダプターがいましたら、ぜひ、ぜひとも Teegarden に上げて、私たちに自慢してください。それらを観るのを楽しみに開発しています。

ここまで読んで、Teegarden を見たり、触って下さった方、ありがとうございます!

感じたことを、以下までご一報いただけたら大変嬉しいです。(ttoh@teegarden.app)

半年間、SSのメンターの皆様、ありがとうございました。

Teegarden
Takuzen Toh / 鄧卓然(とう・たくぜん)
Takuya Matsuda / 松田拓也(まつだ・たくや)

P.S. BookSPの頃から知ってくれている方へ。

あれ、本棚を作る機能は?と思った方もいると思います。もうじきその機能はアップデートで追加いたします。空間写真と空間ビデオの数が予想以上に増えて、それらを載せられるように、優先順位を変更して対応しました。


関連ページ