Compound Startup構想

BootCamp / Rocket Incubator && Booster が目指すもの

私たちは「Singularity Society BootCamp」という名前で、1年間をかけてゼロから自分たちのサービスやアプリケーションを立ち上げる、長期型のインキュベーションプログラムを運営しています。

このプログラムに参加するチームや個人は、開発力を持ち、コアとなる部分のPoCや初期ユーザーの獲得までは高いレベルで実現できます。
しかし、サービスを継続的に提供し、成長させていくためには、それだけでは不十分です。

例えば以下のような、“コア以外”の機能や運営面にも対応していく必要があります。

これらの機能は、プロダクトごとに異なる要素もある一方で、多くのWebサービス/起業に共通する“コモディティ”な部分でもあります。

本来であれば、そういった共通部分は既存のツールや仕組みを活用すれば効率的に構築できますが、毎回すべてを各チームがゼロから対応しているのは、時間もリソースも非常に非効率です。


コア以外を巻き取る仕組みをつくる

私たちが目指したいのは、「本当に価値のあるコア部分に集中できる環境」 です。

そのために、課金・会計・インフラ・法務といった、プロダクトの価値そのものには直結しないけれど欠かせない部分を、ノウハウとして横断的に整備・共有し、共通インフラとして支える体制 を構築したいと考えています。

このようなサポート体制が整えば、

こうした思想の延長線上にあるのが、次に紹介する「Compound Startup構想」です。

― スタートアップの成長フェーズごとに最適な支援を ―

スタートアップは、個人のアイデアから始まり、プロトタイプをつくってユーザーに試してもらい、手応えがあれば資金調達を経て、チームや体制を整えていくという流れをたどります。

この成長過程の中で、求められる役割や人材はフェーズによって大きく変化していきます。


スタートアップの成長に伴って変化する役割

このように、スタートアップには段階ごとに異なる専門性が必要となり、
すべてを一社で内製化することは現実的ではありません。


共通化・横断支援できる役割の例

こうした背景のもと、スタートアップ支援に特化した専門家やチームが、複数社を横断して関わる「Compound Startup」構想が有効になります。
以下はその中で共通化が可能な領域の一例です:


Compound Startupとは何か?

これまで、1社の中にすべての機能を抱え込んでいた時代から、複数のスタートアップが専門性を持ち寄りながら、協力してプロダクトや事業を創り出す時代へと変わろうとしています。

会社というのは「利益を分配するための仕組み」にすぎず、本質的な目的は価値あるプロダクトやサービスを社会に届けることです。

Compound Startupは、その本質に立ち返り、会社という枠を超えて、「得意な領域・フェーズを持ち寄って協力する」ことを前提としたスタートアップの集合体です。


企業側のメリット


参加する個人・チーム側のメリット


Compound Startupが目指すもの

この仕組みによって、

「どこに所属しているか」ではなく、「なにに貢献したいか」「なにが得意か」 でつながる世界。

Compound Startupは、そんな未来の起業・働き方・協業のあり方を目指す構想です。


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